番狂わせ! 佐藤朋也(青森FⅠ 6月2~4日)
2026年6月6日 10:07
大ギアの先行選手だったベテランの一発
佐藤朋也 46歳 秋田 89期 A級1班
青森FⅠシリーズのA級戦決勝は125期、松本定、岡部陸斗の同期の対決が注目された一戦だった。これはむしろ「大穴太郎!」のテーマで同期が叩き合って共倒れ、その結果大穴のパターンともいえるが、様相が異なるのは優勝したのが89期のベテラン、佐藤朋也だったことだ。
佐藤といえば、山﨑芳仁が4倍以上の大ギアを駆使してGⅠのタイトルを次々に手にした時代が頭に浮かぶ。実は佐藤は山﨑とともに、大ギア時代を坂木田雄介とともに牽引したレーサーだった。先行して粘り、大ギアで捲りを決める一発屋として有名だった。
前期はS級2班に在籍し、S級選手として走っていたほどで力のある選手でもある。このシリーズの初日、2日目は②②でいずれもマークの決まり手がつき、タテの脚を発揮していないが、A級戦で必殺の捲りを決めることも多く、前場所の前橋では捲りで2連対を記録していた。
ところが、この決勝戦は125期両者に多くのファンの目が向き、単騎の佐藤はまったくのノーマーク。レースは案の定、同期がメイチで叩き合い、最後方を回っていた佐藤が最終バックで目の覚めるような捲りを放った。2着は松本マークの鶴良生、3着岡部の3連単は199番人気の25万550円。
佐藤の大ギア時代の活躍や前期がS2だったことなどを考えて、佐藤の一発が頭をよぎった往年のファンもいたはず。そんな人にはこの25万円車券は想定外ではなかった。
もっとも、125期対決でどちらかの優勝と考えていた向きにとっては大きな番狂わせ。目先の戦況ではなく、経験と知識がものを言うレースだった。
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