【宇都宮GⅢ・レジェンド神山雄一郎カップ】眞杉匠、圧倒的人気を集めるも地元記念優勝を逃した「迷い」
2日にGⅢレジェンド神山雄一郎カップの決勝戦が行われ、寺崎浩平(福井)のGⅢ初制覇で幕を閉じた。
昨年GⅠ「オールスター競輪」を制している寺崎だけに、これまでGⅢ優勝がなかったことは意外だが、地元のエースで圧倒的支持を集めていた眞杉匠(栃木)が2着に敗れてしまったことにも意外だと感じた人も多かったのではないだろうか。
27歳にして3年連続S級S班をキープする関東を代表するスター選手の眞杉。初日特選は最終ホームストレッチで踏んできた寺崎を強烈なブロックで沈め、先行してくれた吉田拓矢(茨城)をギリギリまで援護する走りで快勝。
しかし、二次予選はラインを組んだ2人が落車するアクシデントもあり単騎になったとはいえ、最終バックストレッチで狭い内側を強引に攻めたことで片岡迪之(岡山)が落車。車券的にはファンの期待に応えたものの、眞杉ほどの脚があれば外から踏んでも良かったのでは? とファンから疑問の声も上がっていた。
決勝戦はS級S班の吉田が先行。3番手を番手の仕事に定評のある神山拓弥(栃木)が固め、眞杉は絶好の2番手を務めたこともあり、並びが出た時点で多くのファンは眞杉の優勝を確信していたはずだ。
「ワンテンポ早く行くべきだった」と反省
そんなファンの思いを汲んでか、吉田も打鐘で踏み出し男気先行。腹を括った吉田の気持ちに応えるためにも眞杉は最終バックで番手捲りに切り替えるかと思いきや、踏み出したのは寺崎の姿を確認したと思われる最終2センター。500バンクである宇都宮では判断が遅いとしか思えず、寺崎に敗れてしまった。
実際レース後に眞杉本人も、
「バックで行くべきでしたし、ワンテンポ早く行くべきだった」
と反省コメントを出している。3連勝で決勝に上がった眞杉だが、初日から脚の感触については納得が行っていなかったことを勝利者インタビューなどで明かしていた。
加えて決勝戦の吉田の掛かりを見れば、ギリギリまで吉田を残したい……という気持ちも分からなくもないが、地元記念であれば最終バックで自力に切り替えて、最悪自分が優勝できなくても地元勢から優勝者を出すという走りをして欲しかったというのが、多くのファンの思いではないだろうか。
眞杉は20代にしてタテ脚だけでなく「ヨコ」の上手さも競輪界トップクラス。加えて2025年のKEIRINグランプリでは果敢な仕掛けでレースを動かしたように、彼の存在によって多くの名勝負が生まれている。
それだけに“眞杉なら何かやってくれる!”という期待しているファンも多いだけに、次走のGⅠ高松宮記念杯競輪では迷いのない走りでファンの期待に応えてほしい。