番狂わせ! ジョセフ・トゥルーマン(GⅢ和歌山 8月6~9日)
13連勝、完全Vストップの意外過ぎる結末
ジョセフ・トゥルーマン 29歳 イギリス S級2班
競輪ワールドシリーズは男子は世界王者、ラブレイセンの圧倒的なパワーとアンドルーズ、ファンデルワウ、グロの女子3人の甲乙つけがたい強さに尽きるというのが、国内6場所を転戦しての評判だった。
ラブレイセンは3場所完全Ⅴで和歌山GⅢに乗り込み、ぶっちぎりの3連勝で勝ち上がった。まさに敵なし。一方、もう一人の外国人選手、トゥルーマンは5場所で決勝進出が2回、決勝3着と準優勝という成績。和歌山GⅢは2日目に2車に差されて3着になり、ラブレイセンと比べて明らかに見劣りする成績だった。
決勝はラブレイセン-トゥルーマンで並び、北日本が5人も決勝に駒を進めたため、2手に分かれ、本州組の五日市誠-竹村勇祐-佐藤和也が外国両者につけて5車のライン、残る大森慶一-川津悠揮は松崎広太-佐藤礼文の茨城両者につけ、5車、4車の異例の並びになった。
前は4車。ラブレイセンは打鐘からスパートする早仕掛け。五日市はこれに付けきれず、ラブレーセン-トゥルーマンの後位には前を行く松崎が入り、そのままゴール勝負に。トゥルーマンが差し、松崎まで続いて、絶対的人気のラブレイセンは3着に沈んだ。これにはスタンドから悲鳴が上がった。トゥルーマンがラブレイセンに離れる、または日本勢がトゥルーマンに張りついて抵抗し、飛ばされるとか、付ききれないという見方もあった中で、ゴール前勝負で13連勝、完全Vを阻止したのだからビックリ仰天。
加えるなら3番手追走の松崎までラブレイセンに先着したのは想定外!
3連単は10万円台、20万円台もありかと思ったら6万910円と穴配当程度にとどまった。穴党は腐っても強い外国人選手のトゥル―マンと、日本勢では好調で伸び盛りの松崎も狙っていたのかと、結果を知って納得した次第。
それにしても勝負事はゲタを履くまでわからないといわれるが、何事にも絶対がないことを改めて思い知らされた人もいるだろう。
女子の一発勝負のワールドガールズケイリンはアンドルーズ、ファンデルワウ、グロで入る順当な結果に終わった。それだけに男子は下馬評通り、ラブレイセンで決まりと思っていたファンにはトゥルーマンの一差しはまさしく番狂わせだった。